人生低迷期の生活日記

山あり谷あり?平穏目指して日々の生活を書き留めます

仲居さんのお仕事事情

ホテルで働いていた頃のお話を書こうと思います。

短い間だったんですが、とても楽しい時間だったので、忘れないようにしたいんです。


とある田舎にある、温泉を売りにした観光地の一番大きなホテルに就職しました。

昔ながらの雰囲気が懐かしい、レトロな温泉街です。

ホテルではあったんですが、純旅館風を売りにしたホテルで、食事も全室お部屋に用意するタイプです。最近ではお部屋食って少し珍しいかもしれないですね。

なので各客室ごとにちゃんと担当が決まってて、お出迎えからお見送りまで責任を持って担当します。

その昔ながらの接客が入社の決めてでした。

長い時間をお客様と過ごせて、ただ満足してもらうために尽くせる仕事って少ないのではないでしょうか?

就活の時色々考えたんですが、ただ楽しく働けるならそれ以上望むことなんて無いと思ったんです。


有名な話しですが、やはり宿泊をはじめとした接客業全体的に万年人手不足&長時間労働です。

朝は7時過ぎから仕事が始まり、中抜け休憩として3時間ほどの長い休憩時間を貰い、夜は21時半〜22時頃まで働きます。

人によって向き不向きが出てくるスケジュールだと思います。

私は休憩時間で家に帰ってお昼寝できるのが嬉しかったので、向いてたと思います。


あと仕事内容的には部屋のセッティングと夕食準備が主なので、そんなに難しくもなく、人と話すのが好きなら楽しく働ける環境です。

もちろん細々とした雑務が多く、お客様情報の管理など色々あるので初めは大変なんですが…確実に頭脳労働ではなく肉体労働です。


そして勤めていたホテルは、一緒に働く方々も良い人ばかりでした。色々なタイプのお客様を対応をするので耐性がつくのか、とにかくおおらかな人が多かったです。

ホテルには毎日多くの人が泊まりにくるので、毎日思いもやらないハプニングや面白い出来事がたくさん起きます。

良い人たちに囲まれて毎日てんやわんやと走り回る日々は、今思い返しても楽しい思い出ばかりです。

思い出は美化されると言いますが、それを差し引いても楽しい日々でした。


もちろん過酷な環境ではあったのでストレスも多かったんですが…笑

繁忙期なんて目も当てられない状況です。

普段はある中抜け休憩も無く、お昼ご飯を5分でかき込み朝から晩まで文字通りホテル内を走り回ってましたね。

エレベーターを待つ時間すら勿体無くて、建物の1階から6〜7階まで階段を駆け上がっていたのを覚えています。笑

休日はおろか仕事中の休憩時間が取れない日も多い中で、忙しい時ほど周囲と支え合える環境だったので頑張れてました。


振り返って思うのは、やはり誰と働くかってすごく大事なんですよね。

私にとっては仕事内容よりも、一緒に働く人がどんな人なのかで満足感が決まるみたいです。

極端な話、楽しく働けるならそんなにお給料も望まないです。

今のところ結婚願望もなくて一生独り身でも構いませんし、基本的に働くのは嫌いじゃ無いので、体が動く限りは働き続ける予定です。


私は特に就きたい仕事も定まっていないので、それなら人として尊敬できる人たちの素敵な部分を見て学んで自分のものにして、私の人間性を磨いていきたいなと思います。

ストレス過多な状況で頑張れるほど強い人間ではないので…自分を甘やかしながら、楽しく無理なくできる事を仕事にして幸せに生きていこうと思っています。